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 書体について

各種書体

 代表的な書体は「楷書・行書・隷書・草書」。
 「四国書体」は関西で好まれている書体ですが、当社でも人気があります。


書体見本


 「正面書体を行書・その他の細字は楷書」と彫刻内容で書体を使い分けることも珍しくありません。

■ポイント
 1字あたりの文字大きさが小さい時、筆跡が混みいる「行書」で彫刻すると細部が欠けやすくなることがあります。
 特に戒名が長くて字がギュウギュウ詰めになる時や、彫刻スペースが狭いフタ石などに彫るときは楷書体が無難です。


自由な文字

自筆見本 「遊びがある文字」「やさしい感じの文字」「ハングルで」など、既存のフォント・書体には当てはまらないご要望をいただくことがあります。

Q:パソコンにない字がほしい時はどうする?
A:書きます。

 基本的にこちらでご用意しますが、当社ではお施主様の御自筆をお勧めしています。
 サインペンでの走り書きでも大丈夫。レイアウトや彫り方で印象が変わりますので、ぜひご検討ください。

詳しくは 自筆・イラストを彫る まで。


書家による筆文字

 現在、彫刻用文字原稿はパソコンによる作成が主流です。
 書家の高齢化による引退、洋型墓石の普及によるデザイン文字の高まり、変更・修正が容易である、 などの理由により、パソコンが一般普及するに従って急速にその流れとなりました。
 パソコン以前の真壁では、字彫り屋に書家が墓石に字を書きに来たり、筆耕を外注したりしていたものですが、今では書家文字を目にするのは稀です。

 尚、真壁に書家がたくさんいた当時、8寸和型の正面文字代が2200円程度でした。地場価格ですね。
 現在他地方在住の書家に外注すると約5000~8000円。字は正面だけではないので、彫刻する文字すべてを発注すると数万円かかります。
 コスト的に日常利用ができず筆文字は益々遠くなる…という悪循環ですが、やはり字彫り屋としては、筆の墨痕瑞々しく生きた文字を彫りたいものです。


英字・アルファベット

 LOVEと印刷された紙を渡されて「この書体でFOREVERがいい」という要望があります。
そういったケースはとても多いのですが、実はとても困ります。

  • ・FOREVERと印刷したもの
  • ・大文字小文字の一覧表
  • ・フォント名


  • このうちのどれかひとつでいいのでご用意ください。
     アルファベット書体の必要な文字数は、大文字・小文字・各種記号も含めて120字程度。
    1つの書体をつくるのに数千文字が必要な日本語書体に比べて文字を製作しやすいため、有料・無料あわせて数万種のフォントが存在します。 「この書体がいい」といわれても、当社では書体の特定ができません。
    似た書体を探すのも困難なので、ぜひご協力をお願い致します。